最近は、家の楽器が電子ピアノの生徒さんも多くなってきています。指導の立場としては、できるだけ生のピアノをお勧めしたいところですが、お家の事情等で難しいこともあるようですね。
電子ピアノは、メーカーや機種など、かなりいろいろなものがありますがよい演奏力をつけるためには、音質やタッチなどの質のよいものを選んでいただきたいです。
次に、電子ピアノでの練習で気を付けたいことをお伝えします。
①音量
外にうるさくないように、常に小さめの音量にしていることはないでしょうか。
タッチと音量の適切なバランスがつかめていないと生のピアノで弾いた時、思っていたより音が大きい、小さいということが起こり、バランスの悪い弾き方になってしまいます。10段階で6位が丁度良い音量になります。
②鍵盤の底まで届くタッチを意識
電子ピアノはタッチが軽いものが多いので生のピアノで弾くと、フワフワ浮いてしまうような弾き方になることも多いです。音量や音色は、指先のコントロールが肝心なのでいつも鍵盤の底まで届くタッチを心がけるとよいです。
③ヘッドホン
ヘッドホンは、外に音を出したくない時の練習にはとても便利です。ただ、常にヘッドホンで弾いていると、空気中から伝わる音を感じ取って演奏することができなくなってしまいます。また、お子さんがいつもヘッドホンで弾いていると、お家の方には何をどのように弾いているのかが全くわからずそれはとても残念なことだと思います。ヘッドホンを使うのは、できるだけ必要な時だけにしましょう。
まだ他にもありますが主立ったことを書きました。これだけ電子ピアノが普及している時代ですので、賢い使い方を知って、できるだけよい演奏力をつけてほしいと思います。