私は若い頃から、演奏の本番は結構緊張してしまう方で
そのために思ったように演奏できず
弾き終わった後、がっくりした思いになったことが何度もあります。
ピアノ講師向けのサイトの中に
ピアニストの今井顕氏の言葉がありました。
「本番で緊張するのは当たり前。その緊張感は、その時味わえるたった1回の宝物と思い
その中で、できる限りの力を出せばよい」
緊張を宝物とするのは、なかなか難しく、そんなに簡単にできそうもありませんが
緊張は決して悪いことではない、というのはちょっと救われる気持ちになりました。
そして、今井氏は
「演奏する時の気持ちを、感謝の思いで満たすこと」
ともおっしゃっていました。
本番は、自分がどう弾こうか、ということだけに捕らわれがちですが
周囲の人や、聴いてくれる人たちへの感謝の思いを持つことで
穏やかな気持ちで演奏できる、と。
私も、今度の発表会では、
できるだけこの思いに近づけるように弾きたいと思います。
生徒さんたちも、多かれ少なかれ
発表会では、緊張感を伴うことと思いますが
それを、できるだけよいエネルギーに変えて
演奏できるとよいですね。