以前、ある生徒さんに
「音をなめらかに弾くのが難しく、どうやったらよいのかがよくわからない」と聞かれたことがあり
その時の私なりに、なんとか説明したのですが
あまりピンときていない様子でした。
音をなめらかに弾くことは、子どもたちにとって結構難しいです。
でも、今の私なら、あの時よりは、もうちょっとわかるように説明できるかな。
「音と音が手をつないでいるように」
「足を高く上げないでスーッスーッと歩くように」
と言ったりします。
そして、フレーズ(スラー)を美しく弾くためには
山を描くイメージが大切です。
実際には、山を登るにしたがってタッチは深くなるので
逆さに山を描く感じになりますが。
登り始めと終わりは丁寧に。
山の頂点はとんがりすぎないように。
そして、実際に弾いてみせて
手指や手首、腕の使い方を体感することが大事です。
ピアノを教えていると
自分ではあまり意識しないで自然に行っていた
一つ一つの音のタッチの奥深さに改めて気づきます。
それを伝えることは、なかなか難しいことですが
私自身の勉強にもなります。