ハノンは昔から使われている定番のテクニック教材です。
同じ音形を繰り返しながら上がったり下がったりする練習です。
ややもすると単調になりがちで面白いとは言い難い面があるので
一時使わない時期がありましたが
やはり指のためには有効な練習だなと思い直し
数年前からは、バーナムと併用して使うようにしています。
特に指先がペタペタしてしまう生徒さんには
早めに使うようにしています。
最初は、学研の「こどものハノン」が使いやすいです。
私は、基本の音形を
①マルカート(一つ一つの音をはっきり)
②スタッカート(音を短く切る)
③レガート(なめらかに)
の3つの弾き方で行っています。
そして、テンポを一定に保つためにメトロノームを使いながら練習します。
その後、テキストに載っている4つのリズム変奏(abcd)で弾きます。
特にdの16分音符は、できるだけ指を速く動かせるように訓練します。
この練習をしっかり行うと
一冊が終わる頃には、だいぶ指がしっかりして速く動くようになります。
その後に続く音階練習も大切な練習なので
並行して行います。
テクニック練習は面倒に感じることもあるかもしれませんが
スポーツ選手も試合だけやっている訳じゃなくて
皆、見えないところで基礎トレーニングをちゃんとやっているんだよ
だから、試合でいいパフォーマンスが出せるんだよ
ピアノもそれと同じなんだよ、と話しています^^