Kさん、今、ブルグミュラーの「バラード」を練習中。
この曲は、どの生徒さんにも、そのレベルになったら必ず行っている曲です。
バラードは、物語風の曲という意味。
言葉の物語ではないので、音楽から自由に想像をふくらませることができます。
出だしにミステリオーソと書かれているこの曲。
左手の不安げなパッセージから始まり、いきなり、これは何?という感じになります。
私のイメージは
「暗い森の中を一人でさまよっている
近くには得体の知れない怖い何かがひそんでいる。
突然、その何かが正体を現し、絶体絶命のピンチ!
そこで場面は突然転換し、そこは明るいお花畑・・・云々」
そんな私のイメージを生徒さんに話すこともあったり
もちろん、生徒さん自身のイメージを聞いたりします。
この曲に限らず
頭の中に曲のイメージを持って弾くことは大切です。
そのことが表現力へとつながっていきます。
指もよく動き、音もリズムも正確だけど
聴いている人に何かが伝わらない。
そのような演奏にならないために
日頃から、生活の中のいろいろな場面で感性を養うことは大切です。