バラードとは、物語のような展開のある音楽、という意味。
ブルグミュラーの「バラード」を弾く時には
いつも、生徒たちに、自由に物語を考えてもらっています。
左手の不安げなパッセージで始まるこの曲。
今日、T君が考えてきてくれた話。
ある会社員が、社長も出席する重要な会議前に急にお腹が痛くなってきて
どうしよう、どうしよう、冷や汗も出てきた。
その後の転回はちょっとここには書けませんが、爆笑でした^^
中間部の長調に転調する部分は
能力と実績が評価され、条件のよい会社に転職し、云々。
ところが、そこで投資に失敗し、またまた転落の道へ・・・
「よくそんな話、思いついたね」と聞いてみたら
今読んでいるコミックにヒントを得た、とのこと。
今まで、いろいろな生徒さんが作った話を聞きましたが
T君の話はかなりユニーク。
しかも、結構音楽にマッチしているのです。
ここまで想像が広がる、というのはなかなかです。
いずれにしても
音楽をする時、イメージを豊かに持つことは大切にしたいです。