音色や音のニュアンスを作るためには、指先のコントロールがとても大切です。
そのためには、鍵盤を押した時、指先が崩れずにきちんと止められることが必要です。
最近の子どもたちは、生活や遊びの中で物をしっかり握る場面が減ってきているので
指先にしっかり力が入れられない子が増えている、と言われています。
そうすると、指で鍵盤の底までしっかり押せなかったり
無理に力を入れて、手の甲や手首がつぶれてしまったりします。
そのような生徒さんには
握る力をつけるためのグッズを使ったり
選択挟みで作ったグッズで指先を止める練習をしたりしますが
レッスン内でそれをできる時間は限られていますので
お家でも心がけていただけるとよいと思います。
簡単な指の体操として
親指と人差し指で丸を作り(オーケーのジェスチャー)
指先でグッグッと押し合いっこします。
これを、親指と他の指でも行います。
弾力のあるボールなどを使って
5本の指で軽く握ったりゆるめたりを素早く繰り返します。
壁にピアノを弾く形で指を立て
体重をゆっくりかけたりゆるめたりして指立て伏せを行います。
まだいろいろありますが
あまり大変でなく
例えばテレビを見ている時間などに気軽に続けられることがよいですね。
少し意識してみるだけでも違ってくると思います。