和音は、音に厚みを持たせたりさまざまなニュアンスを作るために
音楽の大切な要素です。
レッスンでも和音の指導は大事にしています。
初級段階から、メロディーと同じように和音を聴き取ったり弾いたりする練習を繰り返し行います。
「ぴあのどりーむ」では、主要三和音(ハ長調でいうと、ドミソ、ドファラ、シファソ)が中心なので
それらをしっかり覚えるようにします。
そして、ソルフェージュ教材を使って
メロディーに和音を付けたり伴奏形にする練習も行います。
「ぴあのどりーむ」終了後になると
副三和音や借用和音、部分転調など
曲に出てくる和音の種類も増えていきます。
大事なのは、その和音によって曲の雰囲気がどう変化したかです。
「ここでちょっと違う感じになったね。どんな感じがする?」
など生徒さんたちと会話しながら、和音によるニュアンスの変化を感じ取ってもらいます。
そして、「これは○調の曲だけど、ここで△調の和音に変わってるんだよね」
など理論的な補足をします。
「ブルグミュラー25の練習曲」には、こうした素敵な和音がたくさん出てくるので
和音の勉強のためにもとてもよいです。
私自身も、音大で一通りの和声学は学びましたが
まだまだ足りない部分があるので
指導のためにも自分自身の演奏のためにも
勉強を続けたいと思っています。