導入段階から初歩の時期は
「読む・聴く・弾く」の3つの力をバランスよく育てることを大事にしています。
このバランスがよいと順調に進んでいきます。
特に気をつけたいのは「読む」です。
早く曲が弾けるようになりたいために
楽譜を見ないで音を覚えて弾いてしまったり
お家の方が先回りして音名を教えてしまったりすると
なかなか読む力がつかず
だんだん曲が難しくなってきた時につまづく大きな要因となりがちです。
レッスンでこの兆候が出てきた時には
それを放置せず
一時進度が少し停滞しても、じっくり読む練習をさせたり
お家の方にも
新しい曲は、まず自分の力で音を読んでから弾くように
ということをお話しています。
ただ、読譜力には、年齢や個人差もあるので
あまり読むことばかりで、弾く楽しさや、やる気が失われないよう
そこは一人一人に応じたさじ加減が必要です。
いずれは、先生がいなくても
楽譜を見て一人で素敵に演奏できる人になってくれることを目指して
初歩の生徒さんをしっかり見ていきたいと思っています。