メロディーを美しく弾くために
よく、「歌うように弾きましょう」という表現を使いますが
子供には、これだけでは、ちょっと漠然としてわかりにくいのでは、と思います。
歌う時、大切なのは、まずフレーズ感だと思います。
「歌う時、息継ぎをしなかったら苦しくて歌えないよね」
「ピアノも同じで、スラーの終わっている所で息を吸ってあげるんだよ」
「どうやって?」
「手首に口があると思って、こうやってフワッと持ち上げて力を抜くんだよ」
と、実際にやってみせます。
そして、スラーの終わりは、ただ機械的にブチッと指を離すのではなく
柔らかく区切る、ということを覚えます。
また、スラーの切れ目にお構いなく
ずっとつなげて弾いてしまうこともよくありがちですが
「国語で音読する時、点や丸があるのに区切らなかったら聞きづらいよね」
メロディーもそれと同じなんだよ」
と、実際に、文章をズラズラつなげて話すのと、
点で区切りながら話すのと、両方を聞かせ
「どっちの方が聞きやすいかな?」
と尋ねます。
いろいろなことを伝える時に
子供には、どういう説明がわかりやすいかは
いつも考えていなくてはならないこと、と思います。