曲の形式を理解して弾くことは大切です。
形式というと、なんだかとても難しいことのように思うかもしれませんが
そんなことはありません。
たとえば、導入期の2段の曲
1段目と2段目は半分までは同じだけど、後半がちょっと違う
まずはそこからです。
今「どりーむ4」をやっているE君は
その頃、新しい曲に入ると、私が何も聞かなくても
「こことここは同じ、ここがちょっと違うね」
とよく言っていました。
たぶん楽譜を図形的にとらえる力があったのだと思いますが
これは結構大事です。
その後、二部形式くらいになってくると
1段目と2段目はよく似ている
3段目は違うけど、4段目は2段目と同じ
などとなります。
その頃は、段による違いを
花マーク、星マーク、似ている時はそれにダッシュをつける
などを書いてもらいます。
そして、その後、三部形式、複合三部形式、ソナタ形式へと発展していきます。
その頃になると、アルファベットの大文字(A)小文字(a)やダッシュ(a’)を使って表します。
曲が難しくなってからいきなり形式と言われても、ちょっと構えてしまいますが
このように初歩から行っていれば
自然に理解できるようになります。
形式がわかると
ここが弾けるようになれば、こっちも同じだから弾ける
一番練習が必要なのはどこ
など練習の仕方を考える上でも役立ち
何も考えず、ただやみくもに弾くということがなくなります。
そして、どこをどのように演奏したらよいのかも見えてきます。